Sakiko のアメリカ暮らし徒然記：仕事、遊び、文化

入社して早くも1ヶ月半が経ってしまった。ここのところは、ずっと週１のペースで出張が入っている。先週は十分な時間をみて飛行場に向けて出発したはずだったのだが、途中交通状態が悪いところを通る羽目となり、もう少しで乗り遅れるところだった 　一番先頭の真ん中の席が空いていたので、そこに座ったのだが、窓側の隣に座っているおばさん、航海中ずっと窓の外を眺めては、ティッシュで目の周りを拭いている。泣いているみたいなのだ 　静かな涙が後から後から流れ落ちてくる。私にもそんな経験があったので、心が痛んだ。

しばらくすると、おばさんは袋からプリントアウトを取り出した。検索結果をプリントアウトしたもので、キーワードは Metabolic Syndrom とあった。Metabolic とは代謝のこと。ちょっと調べてみたら、別の名を　Syndrom X または Insulin Resistance Syndrome と言うらしく、体内におけるインシュリンの調整が狂ってしまい、肥満 (特に腹部)、高血圧、心臓病などさまざまな障害をもたらす傾向をさすらしい。
ところで、私がやっている Zone Diet というのも、基本的にはこのインシュリンのバランスを保つためによいとされているもの。インシュリンには、血中の糖がエネルギーとして消費されるのを促進する働きと、消費されずに残った糖を脂肪細胞に運んで蓄えさせる働きがあるとのこと。このインシュリンの分泌量を低く抑えることで、糖が脂肪細胞へ運ばれにくくなり、さらには脂肪細胞からエネルギーを引き出して消費させるグルコーゲンの分泌を促進してくれるようになる、というわけです。Zone Diet と運動を組み合わせれば、健康的な身体を維持できること間違いなし おばさんにも Zone の話をしようと思ったけれど、あまりに悲しそうだったので、機会を逃してしまいました。40才以上のアメリカ人の 1/4 がこの Metabolic Syndrom を持つ傾向にあるとか。みんなで Zone しましょ！