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2002年7月29日、30日、31日
カナダ、アルバータ州バンフにて

今日のホテルは、リゾートホテルとして有名な バンフ・スプリング・ホテル

これからの長旅に向けてちょっぴり豪華に過ごそう、ということで、このホテルに決めました。

チェックインはすばやく済み、さすがに一流ホテルと感心していたら...案内された部屋がとんでもない部屋。1Fで景色はまったく見えず、窓の外には隣の建物の壁とそこに梯子が立てかけられていました。ここには 2 泊することになっていたため、フロントに苦情を訴え、他の部屋を探してもらうことにしました。その対応に応じた日本人の係の人の態度のひどいのには本当に驚きましたが、やっとのことでそれなりの部屋を用意してもらい、そちらに移りました。


バンフ・スプリング・ホテル

部屋には小さな窓があり、そこから遠くにですが、すばらしい山々を望むことができました。

7 時過ぎ、部屋問題も一段落して、やっと落ち着いた私たちは、夕食をとるためにホテル内をブラブラと歩くことにしました。
ホテルにはレストランが 10 軒ほど入っており、そのひとつに居酒屋風日本食レストランもありました。
私たちはしばらくしつこい料理が多かったため、日本食でいこう、ということで、そこにしたわけでしたが、これも失敗。

観光地だからでしょうか、あまりの質の低さとコストパーフォマンスの悪さに腹が立ったほど。もちろんサービスもよろしくありませんでした。
エドモントンに比べると雲泥の差です。カナダのイメージがこのバンフでどんどん崩れていくようでもありました。

まあ、1日目だし、運が悪かったのだろう、ということで、その日はすべてを忘れるように早めに床につきました。


ホテルの窓からの景色

バンフ2日目。朝、比較的ゆっくりしてその日のプランを立てた私たちは、10 時少々前にホテルを出て、まずは Sulphur Mountain のゴンドラに乗ることにしました。

ゴンドラ乗り場は、バンフの中心街から 5 分ほど車ではずれたところにあります。その日も大勢の観光客で賑わっていました。

ゴンドラに乗ること約 8 分。700m を登り、標高 2,285m の位置にある見晴台まで連れて行ってくれます。

見晴台からは、バンフの町並みから、Bow Vally や Cascade Mountain などを何ともすばらしい景観を見渡すことができます。


見晴台から見たバンフの町並み

 

次に、私たちは Lake Minnewanka (ミネワンカ湖) へと行くことにしました。Lake Minnewanka はバンフの中心街から南に 20 分ほど行ったところにあります。

ミネワンカ湖は、周りを Mt.Inglismaldie (標高 2,964m) と Fairholme Range に囲まれた湖。インディアンの言葉で、"Lake of the Water Spirit" という意味だそうです。

最近では、ダイバーにも人気があるということ。また、この湖では15kg もの巨大なニジマスも釣れるとか。釣り好きにはたまりません。

ボートツアーで湖一周するのもなかなかです。約 1 時間のツアーは、周りの景色を見ているとあっという間に終わってしまいました。時には、野生の動物たち を見ることができるとか。私たちのときは、鷹を見ることができました。


ミネワンカ湖

Lake Minnewanka を後にした私たちは、まだ時間があったため、バンフ中心街に戻り、Luxton ミュージアム に足を運ぶことにしました。

Luxton ミュージアムは、かつてカナディアン・ロッキーを生活の拠点としていたインディアンたちの生活習慣や衣類、装飾品、または薬などを展示したミュージアムです。

インディアンが過酷な大自然の中でどのように生活し、また白人とのトレーディングで生活がどのように変化したかを学ぶことができます。狩りなどに使われた巧みな技や知恵はなかなか感動ものです。

Luxton ミュージアムで 1.5 時間を費やした時点で、すでに時計は 5 時を回っていました。結構歩き詰めだった私たちはそのままホテルに戻ることにしました。

その日の夕食は、ホテルで一番高級なレストラン Banffshire Club で素敵な時間を過ごそう、ということになり、しばらくベッドで休んだ私たちはスーツケースの中で一番かしこまった服に着替えて、レストランへと向かいました。

このレストランは大満足でした。お値段も当然張りますが、何といっても一流のサービス。ウェイターも押し付けがましくないし、かといってそっけなくもない。ちょうどいいサービスなんですね。もちろんワインのテースティングもあらかじめ行わせてくれる。

私たちは、メニューを眺めまわして、アペタイザーにはフォアグラのテリーヌとスモークサーモンをそれぞれいただき、メインはせっかくカナダにいるのだから、ということで、カリブの肉をいただくことに決めました。フォアグラはなかなかでしたが、シェフからのサービスでやはり似たような小皿を出された後だったので、ちょっと残念ではありました。スモークサーモンのほうは絶品でした。

口直しのシャーベットをいただき、ワインを白から赤に切り替え、いよいよカリブ。
カリブってどんな動物っていう方も多いかもしれません。が、こんな動物です (こんなかわいいの食べちゃったの、って感じで恐縮でもありますが...)。要は、トナカイですね。北欧のトナカイではなく北米のトナカイですね。

カリブーは、引き締まった牛肉のような感じでした。それでいてお肉はきちんと柔らかく、何とも言えないよいお味でした。ほんとうにご馳走さまでした。


カリブー

すっかり満足してホロ酔い気分になった私たちは、夕食を終えると 15 分ほど横になり、予約を入れていたスパ Willow Stream へ。バンフ・スプリング・ホテルはこのスパでも有名なホテルです。

満腹状態でマッサージを受けるのも何だな、と思いつつも、数ヶ月前からマッサージを欲していた私の身体はマッサージがはじまったらもう極楽。

結構若い女性だったのですが、加減のよいマッサージに、途中うとうとしてしまったほどでした。

スパには、もちろんいくつものお風呂とサウナがあり、マッサージのあとはジャクジでゆったりと。本当にシ・ア・ワ・セな気分でした。

お風呂ですっかりほてった私は、ベットに直行。その夜はぐーっすりと眠ることができました。


スパ内の温水プール

バンフ出発の朝。朝食を済ませて、荷造りをし、しばらくゆっくりした私たちは、昼近くにホテルをチェックアウトし、バンフの中心街に繰り出しました。

中心街といっても、本当に小さく、1 時間も歩けばカバーできてしまうほど。もちろん、観光客向けのお店は建ち並んでいるため、ひとつひとつ入っていたら 1 日かかってしまいますが。


バンフ・スプリング・ホテルの前で


バンフの中心街 Banff Ave. にて

高層ビルがないため、背景には壮大な山々を望むことができます。文明のかけらといろとりどりの観光客、そして大自然が面白い調和をなした町、という感じでしょうか。

私たちはさほど買い物に興味がないため、店を数軒見て回ったきりで、あとはコヒーをゲットして、町をブラブラしながらその場の雰囲気を満喫しました。

 

さて、次の目的地はウォータートン。バンフからは車で 5 時間ほど南下したところにあります。いざ出発!

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