by petasphere.com

[West Hollywood 便り] [アメリカ徒然日記] [いろいろ旅行記] [Home]


2002年8月3日
アイダホ州サンドポイントから
ワシントン州アディーへ。
そして、リパブリックで1泊。

アディー

 

ワシントン州のスポカンを素通りして、私たちはアディーという村へと急ぎました。スポカンをご存知の方は多いでしょうが、アディーは聞いたこともない人がほとんどでしょう。

右の写真を見ていただいてもお分かりのように、限りなく農園が続く、何もないところなのです。

同行した友人のお父さん (すでに亡くなってしまっていますが) がこの辺りの出身で、お父さんが生まれ育った家を探すという目的を持ってこの土地を訪れたわけです。お父さんの妹さんはまだ生きていらっしゃるとのことで、その方も訪ねることにしました。それと、何を血迷ったか、友人はこの辺に手ごろな土地があれば買ってもいいんじゃないかと思ったらしく、事前に地元の不動産屋に手配し、3日の午後に会うことになっていたわけでした。


アディー

さて、まずは不動産屋さんとの待ち合わせの場所に。彼はもうすでに来ていて、即座に売買に出されている土地へと案内してくれました。家と納屋付きの広い土地です。

納屋は 2 階建てで、コンディションもよく、中はかなりの広さでした。日本の畳でいったら 50 畳ぐらいでしょうか。それが 2 階建てになっているので、その広さに驚いてしまった私の様子も予想がつくでしょう。

今は何にも使われておらず、私なぞは、これを日本人観光客用の宿泊所にしたら受けるだろうに、と心の中で勝手な想いを巡らしたものでした。

 


2階建ての大きなBarn (納屋)


納屋の 2 階部分。天井の高さもかなりのもの。

家も土地も非常にすばらしいものでしたが、都会暮らしに慣れた人には、ここでの暮らしはかなり辛いものがあるのでは、と思えてなりませんでした。周りには何の娯楽施設もないわけですし、夜中にできることといったら、家族で団欒するか、本を読むか、テレビを見るか。大家族で自然を慈しみながら過ごしたい、という人にはいいのでしょうが。。。

というわけで、田舎暮らしは大変そうだ、とその家を見た瞬間に友人も感じたらしく、即座に不動産屋にお礼を言って、お父さんの生家探しをすることに。この辺りには何もないとは言ったものの、それでも農家は点在しており、住所も分からない友人はこれだろうな、という家を探し当ててとりあえず満足することに。その足で、お父さんの妹さんの住む家へと向かい (突然電話して突然お邪魔したので妹さんも旦那さんもびっくりしていましたが)、懐かしい思い出話で盛り上がっておりました。

私は、田舎に暮らすお年より夫婦の純朴さに心を打たれながら、一人で満足しておりました。

リパブリックで1泊

アディーを出たのは、夕方の 6 時を過ぎていました。夏とはいえ、山の中。そろそろ太陽も沈みはじめ、辺りはほんのり青さを増してきていました。

簡単に夕食をとった私たちは、リパブリックという町まで車を走らせることにしました。リパブリックはアディーから車で 3 時間ほど西に向かったところにある、これもまた小さな小さな町です。

リパブリックに着いたのはすでに 9 時近く。私たちは最初に見つけたホテルに空きがあることを確認すると、チェックイン。足を伸ばして、夜のリパブリックの探検へと出かけることにしました。

町といっても、長さ 200m ほどの 1 本の道の両側に店が 50 軒ほど並んでいるだけの小さな町。バーらしき店が数軒空いていたため、怖そうなバイカーのおじおさんたちが少なめのバーの方へと入ることにしました。


この地図は MapQuest で表示されたものです。
★マークのところがリパブリック。

バーの中は、カラオケとプール (ビリヤード) で賑わいを見せていました。ふと周りを見ると、どうも私たちは浮いている。。。皆さん顔馴染みらしく、私たちが地元の人間でないことは一目瞭然らしいのですが、それ以外にも何かが違う。よーく見てみると着ているものが違うのです。

この辺りの人たちは、いわゆるカントリーボーイ。チェックのシャツにジーンズ。袖はひじまで捲り上げ。ちょっとお洒落な人は、バイカー衣装。T シャツに革のチョッキ。もちろん、夏だというのに、皆さんカーボーイブーツ。プレッピーのようなポロシャツを着た人は一人も見かけなかったのでした。

もちろん、そんなバーで飲むものはビール。空いたテーブルでちまちま飲み始めました。もしかしたら、知らず知らずのうちにひどく居心地悪そうにしていたのかもしれません。そうしたら、前に座っていたおじさん二人が陽気に話しかけてきてくれました。

 


前夜ビールを数杯いただいたバー。翌朝写したもの。

リパブリックへようこそ!という感じに。ここは見かけに寄らず本当にいいところ、だとのことでした。その話っぷりに嘘は感じられませんでした。

地元人との交流で多少いい気分になってきた私たちは、ビールを数杯いただき、ホテルへと戻りました。

当然この日もバタンQ〜!

次の朝、私たちはたまりにたまった洗濯物を洗うために、近くのランドロマットへ。ここでも地元人と出くわし、何ともやはり純朴な人たちに感激。ロサンジェルスみたいな商業都市に慣れすぎたせいでしょうか、すべてが純朴に感じてしまう私でした。

洗濯を済ませ、気分もすっきりしたところで、次の目的地向けてまた車を発進。

 

 

 


宿泊したホテル。

 

[カナダ・アメリカ北西部旅行記のメインに戻る]